あなたの胸郭出口症候群がなかなか良くならない理由
胸郭出口症候群は、その名の通り胸郭出口付近で、腕神経叢と鎖骨下動脈、鎖骨下静脈などが圧迫・牽引されて起きる症状です。
主に、頚肋、鎖骨、第一肋骨や前斜角筋、中斜角筋、小胸筋などが、胸郭出口付近で圧迫・牽引します。
基本的に胸郭出口症候群は下記の5つに分類されます。
・頚肋症候群
・肋鎖症候群
・斜角筋症候群
・過外転症候群(小胸筋症候群)
・第一肋骨症候群
そして型は以下の3つに分けられます。
・神経型
・静脈型
・動脈型
“神経型”は、主に鎖骨上と前胸壁に9割以上で灼熱痛を感じたり、
尺骨神経領域に局所的な痛みや感覚の差異が出たりします。
“静脈型”は、主に第一肋骨、前斜角筋、鎖骨などによって、
鎖骨下動脈の外部圧迫が行われます。
“動脈型”は、主に中斜角筋の鎖骨下動脈の圧迫が起こり、鎖骨下動脈瘤を引き起こしたり、アテローム塞栓による指の虚血が伴ったりします。
こうした、胸郭出口症候群はどのように改善すれば良いのか。
実は、
あなたの胸郭出口症候群がなかなか良くならないのには、ちゃんと理由があります。
当院に来院された胸郭出口症候群にお困りの方が、楽になっていくのにも、
同じようにちゃんと理由があります。
胸郭出口症候群でお困りのほとんどの方が、痛み止めなどのお薬に頼っているか、肩や腕に負担をかけないよう保存療法(なるべく動かさないようにする)をしていますが、その場しのぎの一時的な対応しかしていないのです。
そうなんです。それらは実は、根本的な解決法になっていないのです。
胸郭出口症候群は薬や保存療法では根本解決になりません
胸郭出口症候群に関しての一般的な対応で「非ステロイド性抗炎症薬」が挙げられます。その名の通り、ステロイドを使用していない、抗炎症薬を指します。
代表的なものはロキソニンやボルタレンなど、いわゆる痛み止めの薬です。
ただ、痛み止めのお薬は、「痛みの感覚を強制的に止める」というだけで、根本的な痛みの原因を解消しているわけではありません。
ましてや痛み止めを長期に服用することで、胃腸の状態や睡眠のバランスを崩してしまうことは、副作用の項目を読めばわかります。
根本的な解決にはならず、また自律神経のバランスなどを崩してしまう恐れもあります。
また、保存療法も根本的な解決にはなりません。
基本的に胸郭出口症候群は決定的な治療法があるわけではないので、原因となる動きを制限する保存療法を行います。
例えば重いものを持たない、担がない、腕を上げないなどです。
また、場合によってはストレッチや軽い運度を行います。
こうした治療によって症状が良くなることもありますが、もし神経の通りが狭くなっている場合は、該当部分を切除する手術が考えられます。
非ステロイド性抗炎症薬も保存療法も確実に治る保証がない点が難しいところです。
解決策は全身のバランス!胸郭出口症候群の原因は肩周辺だけではありません
では、胸郭出口症候群を根本的に解決するとはどういったことなのでしょうか。
胸郭出口症候群の原因は人によりそれぞれ違います。
・デスクワーク
・スポーツ
・持ち上げる動作の多い仕事
・該当部分に病歴がある など
同じ「胸郭出口症候群」と言っても頭や首だけでなくデスクワークやスポーツなど本当に様々な原因からなります。
こうした各原因を取り除くために必要なのが全身の施術です。
全身のバランスを整えていくことが、原因を取り除くことにとって大切なのです。
体全体のバランスはとても繊細なバランスで成り立っています。
木を積み上げるバランスのゲームを想像してみてください。
強い刺激をいれてしまうと余計に崩れてしまいます。
だからこそ、強いもみほぐしやマッサージではなく、繊細な施術が必要となるのです。
胸郭出口症候群は余程の重症ではない限り、生活指導や運動制限、腕に負担をかけない方法で改善に向かいます。
痛みがひどい場合は非ステロイド性抗炎症薬、痺れがひどい場合は血流改善のための薬が出ます。
もし、胸郭出口症候群になったら、全身のバランスを整えながら、痛みや痺れの対処を行っていく方法が理想的です。
少しでも胸郭出口症候群に悩んでいるなら、全身のバランスを整えて改善を目指しましょう。
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エヴァ治療院でございます。