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肩こりといえば、症状の大小問わず、多くの方が悩まれている症状です。

2015年度の国民生活基礎調査において、肩こりの有訴者率は男性が2位、女性が1位を占めるほど、ポピュラーな症状のひとつとなりました。

基本的に、肩こりは首の後ろから肩の諸筋に生じる痛みのことを指します。
日本では「肩こり」という名称によって初めて肩を指す表現が用いられました。
海外では首や背中の疾患として示されていることが多いです。

「こわばった肩こり」
「不快な肩こり」
「固まった肩こり」
「重苦しい肩こり」
「痛みを伴う肩こり」
「頭痛を伴う肩こり」
「吐き気を伴う肩こり」など

肩こりといっても、上記のように多種多様な痛みや不快感が存在します。
このすべてを肩こりと呼び、現在でも確定的な診断方法や治療法はありません。腰痛と並び、不明な点の多い疾患として知られています。

では、どうしたら肩こりが楽になるのか？

実は、

あなたの肩こりがなかなか良くならないのには、ちゃんと理由があります。
当院に来院された肩こりにお困りの方が、楽になっていくのにも、同じようにちゃんと理由があります。

肩こりでお困りのほとんどの方が、痛み止めなどのお薬に頼っているか、もみほぐしやマッサージ、接骨院などの電気やストレッチなど、その場しのぎの一時的な対応しかしていないのです。

そうなんです。それらは実は、根本的な解決法になっていないのです。

肩こりに関しての一般的な対応で「消炎鎮痛剤」、または「筋弛緩剤」や「抗不安剤」、「マッサージ」などが挙げられます。

「消炎鎮痛剤」の内服は、「痛みの感覚を強制的に止める」というだけで、根本的な痛みの原因を解消しているわけではありません。

ましてや痛み止めを長期に服用することで、胃腸の状態や睡眠のバランスを崩してしまうことは、副作用の項目を読めばわかります。

また「消炎鎮痛剤」の外用（サロンパス、トクホンなど）も同じく、根本的な痛みを解決していません。

ただし内服に比べると、胃に負担をかけないため長期的に利用できますが、皮膚が弱い方は湿疹などの副作用が発現するかもしれません。

続いて、肩の緊張をとるという意味合いで、「筋弛緩剤」や「抗不安剤」が処方されることもあります。

ただし、どちらも「消炎鎮痛剤」と同じで、その場しのぎの対処となってしまいます。

他にもマッサージをはじめとする理学療法も存在しますが、効果が出るとは限りません。

肩こりや薬やマッサージだけでは解決できない症状のひとつです。

では、肩こりを根本的に解決するとはどういったことなのでしょうか。

肩こりの原因は人によりそれぞれ原因が違います。

・長時間のデスクワーク
・猫背や前かがみなどの姿勢
・同じ肩にバッグをかけ続ける
・冷房などによる冷え
・病気に付随した症候性肩こり など

一般的な肩こりの原因を上記にまとめました。

各原因により、頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉が持続的に緊張し、筋肉が硬くなることで、循環障害が起こります。

そして、酸素や栄養分が末端まで届かなくなり、疲労物質が蓄積することで刺激を起こし肩こりが発生します。

他にも、近年の研究では筋肉を包む筋膜にできるシワが原因となる「原発性肩こり」や、病気が原因となって起こる「症候性肩こり」などが存在します。

こうした肩こりを良くするためには、肩だけでなく全身の緊張を緩めることが必要です。全身のバランスを整えていくことが肩こりや、それに付随する頭痛や吐き気などにも大切なことになります。

体全体のバランスはとても繊細なバランスで成り立っています。
木を積み上げるバランスのゲームを想像してみてください。
強い刺激をいれてしまうと余計に崩れてしまいます。
だからこそ、強いもみほぐしやマッサージではなく、繊細な施術が必要となるのです。