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五十肩になった人のアドバイスはあてにならない!

五十肩を経験した人は「五十肩はしっかり動かして早く治さないと肩が動かなくなるよ」という人が多くいます。
実際はどうなのでしょうか?
以前は、棚の上の物が取りにくい、夜中に肩が痛くて目が覚める、などの特有の症状を呈する疾病群を、全部ひっくるめていわゆる「五十肩」と呼んでいました。
現在では腱板炎、腱炎、滑液包炎、化骨性筋炎などと呼ぶようになったので、五十肩という病名を使うことが少なくなってきています。
では、どういったものを五十肩と呼ぶのでしょうか?

五十肩はこじれて1年以上の期間をようするもの、治るのに1年以上の期間をようするものを五十肩と呼びます。
つまり、初期段階での治療に失敗した人が五十肩になるのです。
五十肩は真面目な人ほどひどくなる傾向が強く、そのほとんどが早く治そうとして、早期から痛みに耐えながら肩を一生懸命動かします。
では、一生懸命努力したのにこじれるのはなぜでしょう?
五十肩の初期は腱板炎、腱炎、滑液包炎などの炎症症状なのです。
肩関節周囲の靭帯や腱などに炎症が起こって痛みを発して、痛みで肩関節の動きが制限されているのです。
組織の炎症は安静、冷却、固定が基本であるのに、痛みを我慢して運動した結果、炎症がひどくなって、痛みで夜も寝ることが出来なくなるほどにこじれて、五十肩を発症してしまいます。

五十肩には3つのステージがあります
初期(急性期)炎症による痛みが激しい時期
中期(慢性期)完全に五十肩が発症して痛みと共に関節の拘縮が始まる時期
後期(回復期)痛みは軽くなるが肩関節が拘縮して動きにくい時期

五十肩が治った人は、後期(回復期)に、拘縮して動きにくい肩関節を一生懸命動かして克服した記憶だけが残ります。
そして、初期(急性期)に五十肩の先輩からアドバイスを受けて、肩関節が動かなくなると大変だと思いこみ、我流の運動療法を実行したことで、こじれてしまったことなど忘れてしまっているのです。
だから肩の調子が悪い人を見ると「五十肩は肩が拘縮して動かなくなるから動かさないとダメだよ」とアドバイスするのですね。
だから、アドバイスは聞かない方がいいのです。

肩の調子が悪いと思ったら、他人のアドバイスや自己診断で勝手な運動療法をしないで、
専門の治療院へ行って、自分の症状が初期の炎症の時期なのか、中期の五十肩を発症してしまっている時期なのか、すでに1年以上不調が続いて回復期になっているのかを正しく診断してもらってから、治療する事が最も早く治す近道なのです。

あなたの四十肩五十肩がなかなか良くならない理由

四十肩五十肩は肩の痛みにより運動制限をきたす疾患です。
正式名称は「肩関節周囲炎」といい、その名の通り肩関節周辺の痛みが症状の基本です。

四十肩五十肩を発症すると、まず肩関節付近の痛みが起こります。
その後、腕の可動域に制限がかかり、次第に痛みが強くなっていきます。
重症化すると日常生活に支障が出るため症状を軽視できません。

四十肩五十肩は初期症状が起こって数ヶ月でピークを迎えます。
ピークは数週間程度で収まり、徐々に症状が和らぎます。

ただし重症度によっては、完治までに1年近くかかることも多いです。
また一度四十肩五十肩が起こると発症前の状態には戻りにくいです。

  • 「肩の痛みによる運動障害」
  • 「年齢が40歳以降」
  • 「明らかな原因がない」

四十肩五十肩は上記の3つの条件を満たしている場合のみ疾患が認められます。3つの条件に当てはまらない場合は別の疾患を考えてください。

実は、

あなたの四十肩五十肩がなかなか良くならないのには、ちゃんと理由があります。

当院に来院された四十肩五十肩にお困りの方が、楽になっていくのにも、同じようにちゃんと理由があります。

四十肩五十肩でお困りのほとんどの方が、痛み止めなどのお薬に頼っているか、もみほぐしやマッサージ、接骨院などの電気やストレッチなど、その場しのぎの一時的な対応しかしていないのです。

そうなんです。それらは実は、根本的な解決法になっていないのです。

四十肩五十肩は薬やマッサージでは根本解決になりません

四十肩五十肩の一般的な治療法として、「痛み止めのお薬」や「関節への注射」、「抗不安薬の服用」が挙げられます。

痛み止めのお薬は、「痛みの感覚を強制的に止める」というだけで、根本的な痛みの原因を解消しているわけではありません。

ましてや痛み止めを長期に服用することで、胃腸の状態や睡眠のバランスを崩してしまうことは、副作用の項目を読めばわかります。

根本的な解決にはならず、また自律神経のバランスなどを崩してしまう恐れもあります。

関節への注射及び抗不安薬の服用も一般的な治療のひとつです。
関節へは「ヒアルロン酸」または「キシロカイン」の注射を行います。

さらに抗不安薬を服用することで、短期間に日常生活への影響がなくなるほど症状が回復します。
ただし、抗不安薬の長期服用は、依存症を引き起こす危険性があり注意が必要です。

他にも、強いもみほぐし、マッサージ、ストレッチも同じように根本的な解決になりません。

四十肩五十肩の炎症期は、肩を無理やり動かしてはいけません。
下手に動かしてしまえば、炎症が悪化する恐れがあります。

四十肩五十肩を治療する際は、少しずつ肩の可動域を増やし、緩和させていきます。

ただし、適切なプロセスを経た治療でなければ、痛みが振り出しに戻るので注意が必要です。

四十肩五十肩は誰にでも起こる疾患であり、症状が長引きやすいです。
根気強く治療を行わなければ、痛みに悩まされることになります。

解決策は全身のバランス!四十肩五十肩の原因は未だに分からない?

では、四十肩五十肩を根本的に解決するとはどういったことなのでしょうか。

四十肩五十肩が発症する原因は未だに分かっていません。
そのため、発症後は痛みの緩和がメインの治療となります。

  • 「炎症期(肩の痛みが強い時期)」
  • 「拘縮期(肩の動きが硬くなる時期)」
  • 「回復期(肩の症状が回復する時期)」

上記のプロセスの中でも回復期には積極的なリハビリが必要です。
特に、各時期に全身のバランスを整えておけば、回復が早まる可能性があります。

体全体のバランスはとても繊細なバランスで成り立っています。
木を積み上げるバランスのゲームを想像してみてください。
強い刺激をいれてしまうと余計に崩れてしまいます。
だからこそ、強いもみほぐしやマッサージではなく、繊細な施術が必要となるのです。

四十肩五十肩になると自己流のマッサージをしたり、肩をたくさん動かしたりして治そうとする方が多いです。

こうした方法では炎症が鎮まるどころか悪化する恐れがあります。
できるだけ早くプロの力を借り、適切な治療を行いましょう。

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