腰椎ヘルニアの解説ブログはこちら

腰痛と一口に言っても、その原因はいろいろあります。

• 先天異常
• 成長に伴ったもの（側弯症、腰椎分離症など）
• 加齢によるもの（変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など）
• 腰椎骨折や脱臼などの外傷
• 感染や炎症によるもの（カリエスや化膿性脊椎炎など）
• 転移癌などの腫瘍によるもの など

実は、

腰痛の原因はよくわかっていないと言ってもいいのです。

原因がはっきりするのは、全体の２割弱程度と言われています。その他の腰痛はまだまだ原因がはっきりしないものがたくさんあり、腰以外の場所に原因があることもあります。

このような腰の痛みに、何となく薬を飲んだり、もんだりマッサージをしてみても、痛みが和らいだり治るものなのかは誰にもわかりませんよね。

良かれと思ってやっていることが、まったく的外れかもしれないのです。

そんな腰の痛みにお困りの方が当院に来院されて楽になっていくのには理由があります。

はっきりしている原因の中で、腰椎間板ヘルニアというものがあります。

椎間板は線維輪と髄核からできていて、背骨をつないでクッションの役目をしています。この組織が何らかの理由で外に飛び出してしまい、神経などを圧迫することで痛みやしびれなどが出てくるのが腰椎間板ヘルニアです。

腰に痛みがあるとき、湿布薬を貼ったり、痛み止めを飲んだりする方も多いでしょう。痛み止めの薬で痛みは一時的に和らぐかもしれませんが、これは「痛みの感覚を強制的に止める・和らげる」というだけで、痛み自体を取り除いているわけではありません。

痛み自体がなくなるわけではないので、当然飲んでいる間しか痛みは収まりません。そうすると、痛み止めを長期に服用することになり、逆に胃の調子が悪くなったり、体調が悪くなったり、湿布薬でかぶれてしまったりと、副作用が出てきてしまう場合もあります。

痛みがひどくなければ、温めたり、マッサージやストレッチなど体を動かしたり、腰の牽引やストレッチなども勧められています。ただ、前述したようにそもそも原因がわからなければ何を改善すればいいのかわからないですよね。

さらに、腰椎間板ヘルニアの場合はそもそも組織が飛び出して神経などを圧迫しているため、やみくもにもんだりマッサージをするのは悪化してしまう可能性があります。とは言え、腰が痛いからとまったく動かないでいると、筋肉も衰えてしまってさらに動けなくなり、痛みや症状が悪化するという悪循環にもなりかねません。

つまり、これでは根本的な解決策にはならないのです。

では、腰の痛みを根本的に解決するとはどういったことなのでしょうか。
原因がわからない腰の痛みはあきらめるしかないのでしょうか。

基本的にはヘルニアの飛び出してしまった組織は元には戻りません。一般的には動けないほどの痛みでは安静にし、良くなってきたら腰に負担をかけないようにして日常生活の姿勢に気を付け、腰にできるだけ負担をかけないようにして体を動かしたりすることが勧められています。

腰を痛めると、どれだけ普段の動きに腰を使っているかを実感するでしょう。
腰に痛みがあるだけで精神的にも落ち込んだりすれば、ますます動く気にもなれず弱ってしまう人も多いのです。

だからこそ、体のことを熟知している専門家と一緒に日常生活の中で腰に負担をかけないような体作りが大事になります。
長年の癖や習慣で体のゆがみやバランスが崩れていることがさらに悪化させている可能性もあります。

腰痛の原因がどこにあるにしろ、体のバランスは大切です。
体のバランスはとても繊細で１度正しいバランスに戻したとしても長年の習慣や癖によってすぐに崩れてしまいます。

腰を支えるために腰の周辺の筋肉をつけることも大事です。その意味でも正しいバランスの上に筋肉をつけることが大切です。痛みが和らいで体が元気になれば、気持ちも元気になるはずです。生活に影響が大きい腰だからこそ普段の生活で腰に負担をかけない体作りをしていきましょう。